本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

ずっと初歩の韓国語とアジア人の英語

韓国語独学を断続的に15年ほど続けている。亡父が退職後に韓国語学習をしていたことがあり、入門書が家にあったからという単純な理由からだが・・・。

韓国語の表音文字であるハングルは子音と母音の組み合わせなので覚えるのが簡単だし(三日もあれば覚えられる)、文法が日本語と共通するので理解しやすい。司馬遼太郎も、東北人が九州方言を覚えるのの二倍くらいの努力をすれば習得できると書いていたが、やはり外国語なのでそこまで簡単ではなく、いつまで経っても初心者のままだ。入門講座程度ならテキストを見なくても理解できるが、初歩の文法は分かっても知らない単語が多すぎる。外国語の習得には語彙を広げるしかないんだなぁと思う。

NHKテレビ・ラジオは韓国語(朝鮮語)講座を80年代後半に始めたが(韓国の民主化ソウルオリンピックの影響があったかもしれぬ)、半島両国への政治的配慮から韓国語・朝鮮語を用いず、ハングルという中途半端な呼称を使うことになった由。日本語を平仮名、英語をアルファベットと呼ぶようなもんではないか。

因みにハングルとは「偉大な文字」という意味なので、ハングル文字という呼び方もまた正確ではない。これでは文字文字である(笑)。




英語が万国共通語であるというのは子供の頃から言われているけれど、グローバル化が進む昨今、フィリピンの英会話教室が人気なんて話を聞くと、英語は英語圏の人間とではなく、英語圏以外の人間同士のコミュニケーションツールなんだなぁと実感する。数年前、湯島神社でアジア人の兄ちゃんに写真撮ってくれと英語で頼まれたしなぁ・・・。

英会話など出来ないけれど、とにかく英語ヒアリングを体得すれば、英語圏以外の人間の話す英語が聞き取れるようになるというのは面白いことだ。アジア人の話す英語(特に東南アジア)は何かぺちゃぺちゃと聞こえるし、南アジア方面だと巻き舌が多そうな気がするが、それでも通じるんだから。

そういえば、台湾の女性と電話で話したことがあるが、彼女の英語も東南アジア風だったっけ。