本・花・鳥(ほん・か・どり)

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宮城二泊三日の旅2 石巻徘徊篇

二時間ほどで松島を切り上げ、石巻へ。叔父宅のあった南浜町へ立ち寄ったが、相変わらずののっぺらぼうな土地と、堤防付近に見える瓦礫の山。廃車の積み上がったところも通ったし、なんでこんな状態なんだと何とも切ない心境になる。がれき受け入れ反対って、どうしてそんな残酷なことが言えるんだろう。がれきに高線量の放射性物質が含まれていると主張するなら(もちろんそんなことはない)、ここで暮らしている子どもたちのことは心配ではないのか?

叔父宅のあったところは海に近いとは言え数百メートルは離れている。それなのに磯臭いのは地盤沈下で定期的に冠水するからだろう。それでも雑草が伸びてきているからたくましい。従弟が跡地に花壇をきれいに作っていて、彩りだになっていた。はす向かいあたりにフクロウのオブジェ的なものがあったが、どんな由来なのか。

日和山に行ってみた。おそらく大勢の人が避難して生き延びたところだ。昨年は熟した桜の実にたかるハエが凄かったが今年は見当たらない。そういえば異臭という奴も今年はなかったような気がする。

そして、昨年はほとんど足を踏み入れなかった石巻中心部へ。中瀬へ行ってみたかったのはFUN TO DRIVE AGAINを気取っているせいもあるが、津波に耐えたハリストス正教会を見たかったから。以前に叔父に案内して貰って印象の深い建物だ。かなり被害を受けているので修復が必要だが予算がないという話も聞く。それでいて萬画館の修復に七億支出するとか。別に石ノ森漫画での町興しに意義を挟むわけではないが、歴史的建造物の意義にも目を配って欲しいものだ。

半ば強制的に親戚に招待されていたが(笑)、新車で行って路上駐車しているときにこすられるのも嫌なので、タクシーで行くつもりだった。しかるに、街中を歩き回っているうちに小高い山があったので、あの方向だろうと見当を付け歩いてみることにしたら、結構急な上り坂で、宮城とは思えない猛暑の中、汗だくになって到着した。距離的には大したことはないのだが・・・。夕飯をごちそうになり三時間ほど話してホテルへ。

南浜町にて

日和山より

中瀬(なかぜ)方面を望むこの眺望が好きだ。

中瀬にて

津波に耐えた旧ハリストス正教会。明治期くらいの建造物だ。

自由の女神も耐えた。向こうは萬画館

中瀬より日和山を見上げる。
石巻は川と町が近く、それが風情ある景観を作っていた。

ニュウナイスズメを期待したが・・・(笑)。