本・花・鳥(ほん・か・どり)

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宮城二泊三日の旅1 松島寄り道篇

病没した叔父の三回忌、津波で未だに帰らない叔母と叔母の妹夫婦の一周忌を併せた合同法要があり、二泊三日で石巻及びその周辺へ行ってきた。宮城の大衡村で生産されている新型カローラアクシオに乗って宮城県へ。気分はFUN TO DRIVE AGAINである。

初日は松島へ寄り道。日本三景に数えられる名勝は、中学生の時に訪仙した際、太白区に住む伯父に連れてきて貰ったが、中学生の当時には退屈なだけだった(笑)。それがこの年になると、風景も良さげだしウミネコも見られるし、俄然興味がわいてきて、石巻へ行くことがあったら寄ろうと思っていた。仏事で観光は不謹慎だけれど・・・。

早朝に家を出て、11時過ぎに仙台に到着。仙台から石巻までは有料道路でつながったが、仙台南部道路仙台東部道路三陸自動車道三陸道を使うと料金が高いので、下道を行ってみようと仙台宮城インターを降りてみたら街中で渋滞していて失敗。松島まで1時間半ほどかかってしまった。仙台から石巻へ45号線で行ける時間だ。

松島町営無料駐車場*1の前を通る坂道からちらりと松島が見えた時、「おぉ、いい景色だ!」と感激した。やはり日本三景は伊達じゃない。湿度の高そうなもやの中に転々と小島の浮かぶ絶景である。芭蕉があまりの絶景に絶句して「松島やああ松島や松島や」としか言葉が出なかったという逸話が有名で、あれは嘘っぱちらしいが、でもこの文句もなかなか良く出来ているんじゃないかと思ったりする。

ウミネコが手から餌を持っていくので有名な遊覧船に乗ろうと思ったら乗り場を間違えていて、三十分後の船になるというので、瑞巌寺方面へ行ってみた。杉木立の参道がなかなか趣深いが、船にも乗りたいので、中へは入らず。ただ、中へ入ってみたら上からの眺望が楽しめたかもしれないとちらりと思った。

観光船で松島弯遊覧。船に乗るのは四半世紀ぶりくらいになるかもしれず、なかなか面白かったが、陸地から遠ざかるにつれ何か心細くなってきた。ここで津波が来たらどうなるんだろうとか。自分は船乗りには不適格だと覚る。


ウミネコについては下記に掲載しています。
http://d.hatena.ne.jp/suijun-hibisukusu/20120731/p1


震災で崩落した由

仁王島

五大堂

瑞巌寺参道

海猫

*1:観光地のすぐ近くの町営駐車場は有料。無料駐車場からは坂道を数百メートル下っていく感じだから、当然帰りは登らなければならない。