本・花・鳥(ほん・か・どり)

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新車生活4 交渉が苦手

ライバルディーラーやライバル車の見積もりをとって値引きを迫るやり方が自動車雑誌に出ているが、気が小さいのでこういうのはあまり得意ではないし、そこまでの根気もない。最初の見積もりが出た後、「もう一声!」と言ってみたら二万円下がったので交渉成立。質店でのブランド品買い取りのように粘ればさらに値引きがあったかもしれないが、あそこまでやるのもなんだかいじましいし卑屈だし。「ここまでの値引きは自分では決済できず、店長の了承が必要です」と席を立っていったが、どの客にもそんなことを言っているのかもしれない(笑)。

実は試乗もしていないしそこが不安で不満だが、「日本専用に開発された車です」「この車の良さは私が保障します」と担当さんの熱弁。営業トークではあっても、もし目先の欲だけでそんなことを言っていれば後々の信用を失うわけだし、親切そうな人だし、信じてみることにした。聞けば担当さんのご母堂も高齢で足腰に問題があり(老母と一緒だ)、乗降性からセダンにした由(でも(元)国民的大衆セダンとは言ってなかったから高級セダンなのか?(笑))。自動車の購入に通販はほぼありえず、相対(あいたい)が当たり前だが、こういった話を聞けるのも相対の面白さだろう。

(元)国民的大衆セダンに決めた大きなポイントは後席の乗りやすさと安全装備である。後席の足元が広い上にフロアがフラットだし(トンネルがない)、横滑り防止装置やサイド&カーテンエアバッグなどの安全装備が全車標準なのだ(ラクティスは上位グレードのみオプション)。5ナンバーセダンではアリオン1.5も考えたが、フラットなフロアと安全装備で(元)国民的大衆セダンの勝ち。まぁ、プレミオとアリオンは2007年のモデルチェンジなのだから使い勝手の古さは致し方あるまい。

選んだグレードはベースグレードである(つまり一番安いやつ)。上位グレードとは装備において違いがあるのだが、一番目に付く違いはエアコンがマニュアルかフルオートかであり、今の車のエアコンもオートでは使ったことがないと言ったところ、「じゃ、ベースグレードでいいですね」ということになった。どうせなら高い方を売るべく営業努力すればよいのに・・・(笑)。内装の違いもあり、ベースグレードでは貧乏くささがあるかもしれないが、実用車だからと割り切ることにする。

中間グレードとの差は約20万。5ナンバー車でそこまで出費するならトールワゴンを選ぶと思う。或いは装備が良くてもっと安価な分フィットにしたかもしれない。ベースグレードは営業車っぽいとか装備がショボいとかの評判があるが、気にしない気にしない・・・。

11代目は常に大型化してきた今までのモデルチェンジと違い、初のダウンサイジングである(らしい)。ボンネットが50mm縮小したそうで、何となく寸詰まりに見えてえしまうが気のせいかなぁ。プラットフォームがヴィッツと共通なのでこのあたりも2chで叩かれているし、悪評が気にならないこともないが、(元)国民的大衆車なんだからはずれはあるまいと無理に思い込むことに(笑)。

そう言えばラクティスを褒めちぎっていた自動車ジャーナリストがヴィッツベースの新型(元)国民的大衆セダンを格落ちと抜かしていたが、ラクティスだってヴィッツベースじゃないか。コンパクトなら良くてセダンじゃダメなの?バカなの?(←2ch風に憎まれ口を叩いてみる)。こいつは別の雑誌でも「上がりの人が乗る車」などと書いていて、無神経で失礼な物言いをする奴なのだ。いい年して若作りが痛々しいぞ、K沢!(笑)。老人の乗りやすさで選んだんだから、年寄り向けで結構さ。

閑話休題、5ナンバーセダンてのはほとんど壊滅状態のようだ。5ナンバーでの人気車種が2ボックスコンパクトかミニバンに移ってしまい、セダンは高級感のある3ナンバーで乗ってこそなのだろう。子供のいる家族にはシートアレンジの出来るワゴン型の方が良かろうし。言わばコンパクトやワゴンには拡張性があり、セダンは「移動」という目的に特化していると言ってもいいのかもしれない。だから子なし中年はセダンでいいのだ(笑)。

3ナンバーは自動車税の高い高級車というイメージを持っていたが、今の自動車税は排気量別で、3ナンバーだから高くなることはないそうだ。知らなかった・・・。高級そうな3ナンバー車は常に候補外だったが、ま、実際に車が高くなるし、車幅が大きくなれば運転もしづらいだろうし、自分はやっぱり5ナンバー一筋(笑)。

よく5ナンバーサイズが日本の道路事情にぴったりという話を聞く。5ナンバーサイズぎりぎりの道を走るわけではないが、考えてみれば、トラックとすれ違うときにぎりぎりという場合はよくあるので、あれが3ナンバーサイズであればもっとシビアなことになるのだろうなぁ。

書類も出しちゃったし、あとは納車を待つのみ。実際の生産は一週間後くらいから始まるらしいので、7月くらいになるらしい。高齢者向け(元)国民的大衆セダンとは言っても、やっぱり新しい道具が来るのは楽しみだな。