本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

東京駆け足観光

頸椎に疾患があり、年に一度大学病院の整形外科で経過観察を受けている。転倒するとか追突されるとかの強い衝撃を受けると脊髄損傷しかねないので注意が必要なのだが、今回も進行がなくノープロブレム。ただし腱反射亢進はあり(ハンマーで叩かれるとぴくりとするのだが、自分でぴくりと動いてしまうのを確かめるためか、たまに空振りしてみせるお茶目な先生(笑))、要注意領域には間違いないらしい。まぁ、一生このままで済むとは思うのだが・・・。
 
廊下を歩いている医師に見覚えがあり、誰だったかなぁと考えたら、テレビの健康番組でお見かけする膝の権威の先生だった。

この病院では、レントゲンはデジタルで診察室に送られるのでフィルムを持ち運ぶ必要がない。診察室では医師がディスプレイ上の二点をクリックするとその間の長さが即座に表示されたりする。ITだ・・・。

しかし、以前はフィルムを運んでいたモノレール式のカートは稼働しているので、何らかの書類を運んでいるのだろう。頭上を通っていくのを見ているのは結構面白い。隣の部屋に移動するときにはスイッチバックなんて高度な技を使ったりもする(笑)。カート到着時のお知らせメロディはリチャード・クレーダーマンのヒット曲の頭(高田みずえがカバーした曲。潮騒のメロディとか言ったかな)。

通院のついでにいつもミニ東京観光をしている。一昨年までは教授診察で、予約の患者しか診ないので待ち時間が少なかったが、退官され、昨年から若い先生になったら、外来で1時間くらいは待たされるようになった。よって観光の時間も短くなって残念(以前なら9時診察で9時15分頃には会計が終わっていたこともあるのだ)。

深川とか皇居とか、候補はあったのだが、比較的短時間で見られそうな明治神宮に行ってみることにした。ここには何と駐車場もあるのである。実はオシドリが来るということで見たかったのだが、これは空振り。しかし、荘厳な森を歩くのは大変に気持ちよかった。都会の真ん中に鬱蒼と茂る深い森は人工で、明治天皇をお祀りする神社を造営する際、全国から献呈された樹木だ。大隈重信などは当初針葉樹の並木道を考えたらしいが、森林学者が風土に合った照葉樹の森を作るように献策したそうで、150年計画で植樹された森は自然のサイクルで営まれ、現在の形となっている。

神宮本殿では作法に則って二拝二拍一礼。いろいろお願いしたいことはあるが、まずは震災からの復興を。
 
右でも左でもないし、特に宗教心を持っているつもりはないのだが、万物に神が宿るアニミズムや自然信仰や古神道には惹かれるものがある。深い森の中のお社で厳かな気持ちになるものだ。

オシドリは見られなかったが、ヤマガラツグミを見ることが出来た。遠くに聞こえていたのはガビチョウの声かもしれない。そういえば、日本の探鳥会も明治神宮発祥と聞いたことがある。


  
と言うわけで今回も有意義な東京駆け足観光だった。



お茶の水の聖橋




神社や寺にはよく酒樽が献納されているが、同じ規格で少しずつ違うデザインのものが寄り集まっている状態は何に寄らず面白い(切手とか御朱印とかも)。



神宮本殿では作法に則って二拝二拍一礼。いろいろお願いしたいことはあるが、まずは震災からの復興を。
 
右でも左でもないし、特に宗教心を持っているつもりはないのだが、万物に神が宿るアニミズムや自然信仰や古神道には惹かれるものがある。深い森の中のお社で厳かな気持ちになるものだ。

オシドリは見られなかったが、ヤマガラツグミを見ることが出来た。遠くに聞こえていたのはガビチョウの声かもしれない。そういえば、日本の探鳥会も明治神宮発祥と聞いたことがある。


  
と言うわけで今回も有意義な東京駆け足観光だった。



お茶の水の聖橋




神社や寺にはよく酒樽が献納されているが、同じ規格で少しずつ違うデザインのものが寄り集まっている状態は何に寄らず面白い(切手とか御朱印とかも)。