本・花・鳥(ほん・か・どり)

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地デジドタバタ

家には二台のテレビがある。一台は四年前に、もう一台は昨年11月に購入したもので、どちらもデジタル3波が受信できる。

当地はかつて難視聴地域だったので共同アンテナから線を引いているが、4年前に薄型テレビを購入した際にはアンテナ線が地デジ化されておらず、アナログで見ていた。昨年、新たなテレビを購入した際に端子をフィーダーから同軸用に替えて貰い、さて我が家も地デジ化だ!と思ったら・・・、四年前のテレビでは映らなかった。

売店差し回しの工事業者によると、屋内配線が古くて(細くて)地デジの電波が行き渡らないということで、引き込み線から分割し、直接テレビにつなげてはどうかという提案を受けたが、概算で見積もってよと言っても、それは詳しく調べないと何とも言えないとか言うし、映る方のテレビも、最初ケーブルを接続し忘れて「映らない」などと抜かしていたので、これはあんまり頼りにならないなぁと思って「じゃその時にはお願い」と言って放置、片方はアナログのまま見続けていた。アナログ信号では、減衰して画質が悪くてもとりあえず映ることは映るらしい。しかしデジタルでは「映ればきれいorまったく映らない」のどちらかしかないようだ。

BSも、共同アンテナではNHKのみ地上波アナログに変換して放送されていたが、これも先月のアナログ停波で終了、やむなく工事依頼をすることに。

しかし業者選びってのは面倒だ。販売店の委託業者では似たような状況になるかもしれず、近所の小さな電気屋に家に入り込まれるのも何となく嫌だし、ネットで探した業者は信用できるかどうかは分からない。それでも、デジサポの相談会でも「地域+アンテナ工事」で検索すればいくらでも頼める業者が出てくると言うので探してみた。

サイトで自分の仕事ぶりをアピールする工事業者は幾らでもいるが(そして量販店の委託業者をけなしていたりもするが)、候補にした業者はサイトでの説明が分かりやすく詳細で、ブログでも事例を事細かに報告しており、悪い情報も出てこないので、これは信用できるかなぁと無料メール概算見積もりをお願いしてみた。メール対応が親切だし大体想定していたような金額だったので、現地見積もり(見積もり料3000円、工事に着手した場合には代金に充当される)を依頼したが、地デジ切り替え直後と言うことで工事が立て込んでいるらしく、やっと昨日来て貰うことができた。

片方だけ映らない原因を探ってもらったところ、配線が古いと言うよりも、屋内配線を三分割しているとどうしても真ん中の部屋が減衰しがちだということだし、アンテナレベルで見ると映っているテレビもあまり良い状況ではなく、昨今の地デジ対応テレビの優秀さで少ない信号を拾っていると言うことだった(直接端子につないでアンテナレベルを計れるテスターのような機械を持参されていたが、こんなもの、量販店の業者は持ってなかったぜ(笑))。

で、このまま屋内配線(亡父が三十年以上前に建てた家なので、当然ながらBSも地デジも想定されておらず、VHFアナログ専用の規格なのである)を使い続けるより、共同アンテナの地デジ信号とアンテナ新設のBSデジタル信号を混合して、二台のテレビに直接つなげてた方が確実だし安価だという提案を受け、料金もメール見積もり通りだったので、そのまま工事をお願いした結果、アンテナレベルは向上、BSも無事見られるようになった。めでたしめでたし。量販店の業者ではこう言った提案はなかったし、知識も技術も格段に違うという印象を受けた。販売店の業者では設置が主で工事は従なのか、と思ったりはするが・・・。

ところでBSである。NHKのBSがアナログが始まった当初、教養・文化的な特集や紀行物が多く、楽しみに見ていたものだが、BSハイビジョンという別チャンネルが始まると、特集的なものはそちらに移してしまった感があり、BS2は何だかなぁ・・・、になってしまっていた。4月からBS2とBSハイビジョンを統合してBSプレミアムになった感があり、現在は特集を楽しめるのでありがたい。特に好きな番組は「新 日本風土記」「美の壺」「旅のチカラ」「猫のしっぽカエルの手」等。

あと見たかったのはBSジャパンの「写真家たちの日本紀行」。タイトルそのままの番組で、たまにテレビ東京で放送されるのを見ていたが、BSでは毎週放送されていると思うとこれも腹立たしかった(笑)。

それにしても民放BSが通販だらけというのは何となく知ってはいたが、しかしここまでとは・・・(笑)。何のためのデジタル化だったのか考えると、薄型テレビに買い換えさせるためと、通販番組を見せるためだったのかと思ってしまうが、買い換え需要に関しては価格が暴落してうま味がなくなってしまったようだ。

ともあれデジタル化完了、無駄な出費を強いられたなぁ・・・。