津波で家が流されてしまった親戚のため、古い写真を掘り起こしている。
古いプリントはスキャナで取り込まなければならないが、取り込む過程で劣化したり、見た目には分からないキズやホコリがかなり際立ってしまったりで、ちょっとした補正が必要だ。
二十年ほど前からはポケットアルバムを利用するようになったのでプリントの抜き差しは簡単だが、古いアルバムはのり付けしているのでこれが困る。ドライヤーで糊を柔らかくしてはがす方法があるらしいが、写真が傷んでも困るし、簡便な方法としてデジタルカメラで上から写してみた。数十年前のモノクロ写真だとさほどの劣化もなくデジタル画像を得ることが出来てありがたいが、どうしても歪曲収差が激しく出てしまうなぁ・・・。
下記は三重県伊賀市（当時は上野市）の上野城のプリントをデジタルカメラで撮影。この写真がどこにあるか見失っており、親戚の写真を探していたついでに見つけられたのは望外だった。写したカメラはコニカのビッグミニというなかなかいいコンパクトだったと思うが、父が旅先でなくしてしまったのが残念。
上野城は縄張り（建築）の名手・藤堂高虎の持ち城。うわものは復元だが、数十メートルはあろうかと思われる石垣に当時の偉容を見ることが出来る。また行ってみたいものだ。
あっちこっち補正したら、明治期の彩色写真（モノクロ写真に色を塗った絵はがき）みたいになってしまった（笑）。
