本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

ハルリュでしょ

一向に衰えることのない韓流ブームだが、おばさんたちが異様に熱狂しているのを見ると不可思議な感慨と共にやや不安を覚える。

「売れる物が更に売れる」のは、ベストセラーとかヒットソングとか映画興行とか、あらゆるランキングにまつわる法則だろう。「あんなに売れているのだからいいものに違いない」という他者追随に飛びつく心理か。韓流なども、最初に「冬ソナ」を見てブームを作った人たちは慧眼だろうが、ブームだからあたしもとファンになった人も多いに違いない。そして、このブームが人為的に作られたものだとしたら、その心理操作はちょっと恐ろしいなと思ったりするのである。

別に韓国対して含むところがあるわけではない。初歩のもっと初歩くらいのハングルなら理解できるし、韓国人の85才のおじさん(亡父の友人)とはメル友だ。だがしかし、俳優の棺にすがって泣いたりとか、やっぱり日本のおばちゃん(最近は若人も)の入れ込み方は異様に見える。

グンちゃんが記者会見で「日本の女性についてどう思うか」と聞かれ、「嫌い」と冗談を言っていたが、韓国の儒教的価値観からすれば案外本音なのではなかろうかと思ったりもする。

そもそも、韓流スターに投じられた金は日本でも多少の利益を生ずるだろうけれど、やっぱり韓国に流れてしまうだろう。どうせなら日本の芸能人に出費すればよいのにと思うが(復興の経済的支援になるだろうし)、もはや日本の芸能人には魅力がないのか?いやそんなことはない!と反語的に考えるのである(笑)。

ところで、韓流は一般的に「ハンリュウ」と発音されているが、パッチム(終声子音)のニウン(N音)と次の子音のリウル(R音)が続いた場合、流音化と言って、どちらもリウルで発音されるはずだと思っていた。検索してみたら果たして「ハルリュ」が正しいらしい。