本・花・鳥(ほん・か・どり)

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タイワンリス

NHKダーウィンが来た!」でタイワンリスを採り上げていた。
http://www.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/review.html

地元台湾の森で暮らすタイワンリスは可愛らしく、様々な鳴き声を駆使し、仲間と協力しながら猿や猛禽類やヘビなどの外敵から身を守っている様子は健気だが・・・。

番組内でも言及していたが、日本に持ち込まれて野生化したタイワンリスが問題になっている。餌が重なるニホンリスを駆逐しかねないとか、農作物を食べてしまうとか、電線をかじったりとかが被害として挙げられていたが、探鳥会に参加する森林では、樹木をかじって枯死させたり、小鳥の雛や卵を襲ったりしているらしい。逗子市、横浜市藤沢市横浜市などが重なりあう地域では大繁殖していて、普通に車で走っているだけでも見かけることがある。

台湾のタイワンリスは猿が天敵として登場していたが、当地では天敵の少ないことが大繁殖の要因だろうか。猿は見かけないしなぁ・・・。猛禽類はいるのだが、上手く身を隠しているのかもしれない。

タイワンリスの鳴き声には何種類もあるが、どれも聞いたことのあるものだった。犬のようなワンワンとか、蛙のようなゲコゲコとか、小鳥のようなチィチィとか、それぞれの意味合いの分かって面白い。

主には警戒の合図らしく、「ワンワン」は地上の天敵に対して発するようだ。探鳥会の時、茂みの中がゴソゴソしているので覗いてみたら、野良猫がリスを咥えており、樹上で仲間が「ワンワン」と鳴きわめいていたことがあるが、まさにこれだったのだ。

タイワンリスが悪いわけではなく、勝手に持ち込み野生化させてしまった人間が悪いのだが、さりとて被害は馬鹿にならず、難しいところだ。


下記は近隣の森で見かけたタイワンリス