- 作者: アーシュラ・K.ル=グウィン,マーガレット・チョドス=アーヴィン,Ursula K. Le Guin,清水真砂子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/02/17
- メディア: 単行本
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ゴントでは魔法やまじないが効かなくなり、治安が悪くなっている中、テナーは虐待されて死にかけた子供テルーを助ける。ゴントの社会は男性優位であり、自立して生きるテナーにはやや排他的な目が注がれているが、おそらく幼児虐待やフェミニズムを取り込んだ内容なのだろう。ここに、魔法使いとしての力を失ったゲドが絡むのだが、初老となったゲドの再生の物語でもあるのだなぁ。
終盤、トントンと物語が進んでしまい、もう少し葛藤があっても良かったのではないかと思うが、スリルや興奮度の上では四巻中一番だったかもしれない。