本・花・鳥(ほん・か・どり)

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周到すぎるよ

id:heba様のエントリhttp://d.hatena.ne.jp/heba/20100511に下記のような一文がある。屁爆弾さんが血止め式に関する処理を依頼していった書置きについてである。

身内の者に宛てて妹が書き置いたメモ文書は、ディスクトップ・アイコンの姿でパソコンの立ち上げ画面からも一目で分かるところに残されていた。

文書の表題は「もしも私の身に何かあったら」。


そこには「血止め式」の処置についての要望が初めに三つ書かれている。

一つ。葬儀を終えて一段落したら「血止め式」に簡単な死亡報告を示して欲しいこと。

二つ。初心者にとってブックマークへの返信は難しいと思うが、もしコメントやトラックバックをいただいた場合は少しずつでいいからできるだけ返信をして欲しいこと。


一つ目はやり終えた。二つ目もどうにかやりおおせることができそうだけれども、三つ目には、「だいたいの返信を終えて半月ほど経過したら血止め式は削除したほうがいい」とある。妹ほど強くない姉の私はこの実行に迷う。どうしたらいいのかしら・・・・。


屁爆弾さんの思考の集積である血止め式は、削除するにはあまりに惜しいと思うが、id:kotobukuさんがコメントされているのと同様に、おそらくこんなことがあるのではないかと考えていた。

何しろブログは一画面分のエントリがあれば良いとおっしゃる屁爆弾さんである。昨日のエントリにも書いたように、ご自分のエントリはどんどん削除したくなる方だったし、エントリの下書きも破棄されていたように記憶している。あれだけ読み応えのある文章だったのに、潔すぎるよ(そして周到すぎるよ)屁爆弾さん。多分、いつまでもヒトの記憶に住み着いているのは、彼女の美意識に照らして耐えられないことなのだ。

heba様が悩んでおられる問題には決着が付いているようなので、今しばらくは屁爆弾さんの思考を懐かしんでいたいと思う。

追記
下記表現は失礼だったと思い当たり、訂正致しました。

「ヒトの記憶にしがみついている」→「ヒトの記憶に住み着いている」

「ケリが付いている」→「決着が付いている」