本・花・鳥(ほん・か・どり)

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スコティッシュフォールド

最近呼んでいた連作ミステリーにスコッティシュフォールドという猫が出てきた。スコットランドで1961年に生まれたスージーという突然変異の垂れ耳猫の子孫を繁殖させた品種だそうだ。健康な子孫を得るためには垂れ耳同士の交配は不可で、垂れ耳と立ち耳を掛け合わせるなどきちんとした繁殖プログラムを踏まないと様々な疾患を発生させる同型接合性障害が現れるらしい。平たく言えば、可愛い外見を得るために垂れ耳遺伝子の優性を利用して近親交配させてはいかん、ということだろう。
wikipedia:スコティッシュフォールド

遺伝子工学における生命倫理ということが言われるが、植物や動物での品種交配は昔から行われてきた一種のバイオテクノロジーであり、当然ながらここにも生命倫理が必須だと思われる。

しかし利己的遺伝子理論によれば、園芸植物や愛玩動物が自己の遺伝子を残すために人間に寄り添って生存してきたという側面も考えられ、利用されているのはどちらなのか、ということを考えさせられたりする。

下記の画像は、昨年、我が家の庭で昼寝していたone of 迷惑猫だが(笑)、どうも耳が垂れているように見え、やっぱりスージーの子孫なのかなと思った。だったらどうか健やかな猫生(人生ではなく猫生)を送って欲しいものだ。

YouTubeよりスコッティシュフォールド動画