本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

美味

被差別の食卓/上原善弘

「被差別のグルメ」に先立つこと10年ほど前に出版された新書ノンフィクション。本作では、自分の生まれ育った地域のソウルフードの他、アメリカ黒人、ブラジル黒人、ブルガリアやイラクのロマ、ネパールの不可触賎民を取材し、彼らの食生活について綴ってい…

被差別のグルメ/上原善弘

同和地区出身の著者が、子供の頃に慣れ親しんだ地元の食物をはじめ、アイヌ、ウィルタやニブフなどの北方少数民族、沖縄、在日コリアンと被差別地域の共同作品である焼き肉文化など、単なる「郷土料理」「おふくろの味」」ではなく、迫害される境遇から生ま…

御馳走帖/内田百けん

タイトルから連想されるような食味随筆と言うより、食べ物や嗜好にまつわる思い出などを語った随想集という感。岡山の造り酒屋のお坊ちゃん育ちで、相当に我が儘に育ったようだ。それが筆致からも窺え、食事でのマイペースを乱されることを嫌ったり、サービ…

パステルなめらかプリンパフェ@ミニストップ&今日の独り言

ミニストップのデザート類はいつも魅惑的である。こってりとコクのあるソフトクリームが定番だが、これをアレンジしたパフェ類が手を変え品を変えて誘惑してくる。以前にもプリンパフェがあったが、今回のはバージョンアップ版の感。プリンと言うより、ちょ…

本美之須(ホンビノス)

ホンビノスは最近話題の北米原産の貝類である。船橋沿岸あたりの東京湾で採れるようになったのはわりあい最近のことらしく、伝播経路は詳らかではないが、船のバラスト水に混ざっていたのではないかということだ。見た目も味もハマグリによく似ているが(ハ…

へっころ谷にて&今日の独り言

先週の自然観察会後、会食と言うことになり、一年ぶりくらいに藤沢市六会のへっころ谷へ。オーガニックな和食メインの店で、ほうとうが名物になっているが、いつも暑い時期に行くことになるのでほうとうは食したことがない。今度は冬に来なければ・・・(笑…

バラアイスクリーム&今日の独り言

藤沢市片瀬山にあるベーカリーレストランPINYでアイスクリームサンデーを頼んだらバラ風味のアイスクリームだった。芳香過ぎてやや気になるが味は大変によろしい。 それにしても女子か!?(笑) 2015年2月25日 汚染水は完全にコントロールされていると開催…

和菓子のアン/坂木司 

デパ地下に出店する和菓子屋を舞台にした美味しいミステリー。主人公の梅本杏子はお菓子が大好きな丸ぽちゃの18歳である。高校卒業に際し、無駄に大学へ行く気はないがすぐに就職して人生が決まるのも何だかなぁとモラトリアムなことを考えているうちに五…

食堂かたつむり/小川糸 

古風でおっとりした主人公倫子は、パワフルでがさつで愛人気質の母(スナック経営)との折り合いが悪く、中学卒業後に家を出て東京の祖母と暮らし、祖母仕込みの料理センスを身に付ける。が、同棲していたインド人にタンス預金から家財道具から一切合切持ち…

某店のアイクスクリーム&今日の独り言

数年前、近隣に支店を出したアイスクリーム工房は下記のような派手派手牛が客引きをしている。 以前から気になっていたので、先日、ついに入ってみた。350円のダブルカップを注文し、外のテーブルでのんびりカメラを取り出しているうちにダラダラと溶け始…

タルト・タタンの夢/近藤史恵

文庫化にて再掲。とても美味しいミステリー連作である。語り手がホール係として勤めるビストロ・ラ・バルは商店街の一角にある小さな店だが、フランスの家庭的な惣菜料理が人気で、固定客も付いている。そんな店で起こる「なぜ常連の西田さんは食欲不振にな…

江ノ島オフ会 その3 初めてのカフェ飯

撮影会終了後、当日の発起人がよく行くというおうちカフェで遅い昼食。カフェというところに入ったのは初めてである。当日のランチメニューはオムハヤシかケークサクレ。 天井の影がきれいだったので。

木の屋鮭缶

木の屋石巻水産は鯨や鯖などの缶詰で有名な水産工業。震災の時、泥に埋もれた缶詰を社員やボランティアがきれいにして、希望の缶詰として売り切ったのは有名な話だ。横倒しになったタンクが道をふさぐ映像もインパクトがあった。 http://kinoya.co.jp/eccube…

消えたササニシキ

ミステリーのタイトルみたいですが・・・(笑)。祖母が生きていた頃、よくササニシキの新米を送ってきた。身方身びいきの強い祖母は「米はササニシキに限る。コシヒカリなんてゴロゴロして食べられない」と思い切り郷土愛を発揮していたが、自分はコシヒカ…

食卓の情景/池波正太郎

文士による食随筆の白眉であろう。二十代の頃、その美味そうな文章と著者のダンディズムに惹かれて何度も再読したものだが、その後紛失、最近某オフの105円コーナーで見つけ、四半世紀以上ぶりの再読となった。 下町育ちの著者にとって懐かしい味(落魄して…

昨日のポテトサラダ そのほか独り言

ポテトサラダを作った。買い置きのジャガイモが小さかったので、多めに用意したら皮を剥くのにくたびれること・・・。茹でてからふきんを使って皮をはがす方法があるが、ふきんが汚れるのであれは嫌だ。児童文学「大どろぼうホッツェンプロッツ」に、悪い魔…

中華街にて

横浜中華街の賑やかさはやはり楽しい。路地を歩いてみたり、中華グッズの店を覗いたり・・・。 時々茘香尊(らいしゃんそん)酒家のバイキングを利用する。点心的なメニューだが、豚足の香醋煮がぷるんぷるんしてとても美味。そして、杏仁プリンやココナツバ…

鎌倉長谷の中国料理店

先日、伯父の納骨後に会食した中華料理店。本店が中華街にあり、鎌倉長谷にある旧華族のお屋敷を店舗として利用している。戦前の屋敷だけあってバリアフリー的なものとは無縁で、エレベーターはないし、階段も急だし、廊下に段差がある。それでも建物自体は…

つむじ風食堂の夜/吉田篤弘

主人公が引っ越してきた街の四つ辻にある、「つむじ風食堂」に集う風変わりな善人たちのエピソードを淡々と重ねた連作短編集。派手なことは大して起こらないが、二重空間移動装置(実は万歩計)を売る帽子屋とか、夢見好きな果物屋若店主とか、人工降雨の研…

福島の桃 あかつき

あかつきはフルーツ王国福島で生産される桃のうち、比較的早く出回る品種ではないかと思う。昨年、叔父の葬儀の帰途、福島のPAで傷ももを買って帰り、その美味さに驚いた。また賞味したいなぁとは思っていたが、あの原発事故で今年は大丈夫なのか疑問だった…

レモン牛乳

東北道を走ったのは1989年が初めて。仙台の親戚宅へ行くのに車を使ったのだが、300km以上の高速ではどうしたって3時間以上かかるのが分かっているから、この時間を一人で運転していくのは結構退屈だったのを覚えている。この距離を、芭蕉はどのくら…

土を喰う日々/水上勉

禅僧修行をしたことのある著者が、道元の「典座教訓」などを引用しながら精進料理の実践と軽井沢での自家菜園暮らしを綴った食味随筆である(グルメエッセイなどという軽薄な呼び方は本書にはそぐわない(笑))。典座(てんぞ)とは寺の賄い方であり、禅宗…

わたぶんぶん/与那原恵

沖縄育ちの両親を持つ著者が、ルーツである沖縄の味と風土を愛情を込めて描いた食味随筆。著者は早くに両親に別れており、そのせいで郷土にまつわる人々や味に対する思い入れが尚更強いのか、と思ったりするが、何ともノスタルジックで切なくてあたたかな筆…

それからはスープのことばかり考えて暮らした/吉田篤弘

クラフト・エヴィング商會という名前は何となく知っていたが、吉田篤弘は知らず、本カフェに参加することがなければ未だ知らなかった作家だと思う。風変わりな善人たちのやり取りが楽しく、ハートウォーミングで美味しい物語だ。仕事を辞めて、私鉄沿線の小…

我、食に本気なり/ねじめ正一

いわゆる食味随筆だが「どこそこのアレが美味い」的な記事は少なく、食にまつわる家族や子供時代の思い出を語って幸福感や暖かさを実感させる。発熱時に「寒天が食べたい」とうわごとを言う正一少年のために母親が寒天を煮始めるが、待っていられない父親が…

顔パン

買ってきた塊のパンを切ってみたら顔みたいだったので携帯電話のカメラで撮影。3年ぶりに携帯電話を新調した。以前のは通話方式が旧式で、主流のに買い換えると補助があるとかで、ワンセグ付きのものにしたが、カメラについてはさほど期待していなかった。…

発酵食品の誘惑

画像は本日の夕飯のチゲ。母の作るキムチがいい感じにかなり酸っぱくなってきたので作ってみた。ニラの代わりに葱の青い部分を入れているが、少し煮れば結構食べられるので、泥つき葱の季節になると重宝する。 発酵食品が加熱されると独特のコクを生じる。キ…

イモ類の問題

豚汁に入れるイモ類は何が基本なのだろうか。 我が家の場合は昔からサツマイモである。父の実家でそうしていたからという理由で子供の頃から食べてきたので何ら違和感を持たないのだが、どうやら世間的には違うらしい。 なかんずく、父の実家の伯母と従妹が…

♪キノコ〜ノッコ〜ノコ

今が旬などと言って料理番組でキノコ料理を取り上げる季節だが、使うキノコは一年中スーパーに並んでいるものばかりで、どこが旬なんだぁ〜と毎年ツッコミを入れている。田舎の民宿に泊まるとかしないと、本当に旬のキノコは味わえなさそうだ。まぁそれでも…

萌え米(笑)

生協宅配でやってきた千葉県産ふさおとめ新米。 この萌えキャラクターのおかげか結構人気なんだという話です。wikipedia:ふさおとめ