本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

侠風むすめ 国芳一門浮世絵草子/河治和香

浮世絵師歌川国芳の娘・登鯉(とり)を主人公にした青春時代小説。この設定は明らかに「百日紅/杉浦日向子」の本歌取りのような気がする。 一燕斎芳鳥の号も持つ登鯉は、生意気で気の強い十五才である。江戸時代のこととて早熟であり、片思いの兄弟子に抱い…

太陽の塔/森見登美彦

第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。先に読んでしまった「夜は短し歩けよ乙女」同様、自意識過剰で、自我が肥大し、むさ苦しく、暑苦しく、鬱陶しく、女性にもてない昔気質な京大生たちが織りなす馬鹿馬鹿しい青春徘徊小説だ。「夜は短し…」同様にや…

煙草千円論

本日のエントリは、喫煙者の方には不愉快な内容かもしれないことをお断りしておきます。 笹川陽平氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/笹川陽平)が、煙草に高額の税をかける煙草一箱千円論を唱えたのが話題になっています(超党派の議員連盟も出来ているよう…

添削

三月の甘納豆のうふふふふ 桜散るあなたも河馬になりなさい 坪内稔典氏は現代俳句を代表する一人で、上記のようなとぼけた味わいの口語俳句を得意としておられます(とぼけているだけではなく、かなりぶっ飛んでいることも魅力です)。つぼうちとしのりが正…

♪大きな声で〜

黒柳徹子女史が出演するジェネリック医薬品会社のCMで、数年前から「大きな声で言ってみよう〜」という曲が使われていますが、最近作で、『医師に対して「ジェネリックにしてください」と大きな声で言ってみよう。』の意味であることが分かりました。以前の…